自転車走行と失速と物理学との関連性
- 2023/10/06
- 09:21
秋陽の下、田舎道を自転車で走る!
田舎で育ったので、学校に通う道は当然田圃にかこまれた田舎道である。
いわゆる農道であって、そうした畦道などは田舎では子供達の通学路にもなるわけである。
いまでも時たまその田舎の通学路のことを思い出すことがある。
いろいろな思い出のある道でもあるのだ。
天気の日は良かったが、雨の日は舗装などされていないから田舎道はそれこそ泥んこ道であった。
靴など泥だらけで、汚れっぱなしであった。
それでも周りは田圃や畑ばかりであったからとにかく見晴らしだけは良くって、はるか遠くの山まで一望できたし、とにかく自然だけはそこらに溢れかえっていた。

そんなある日の日曜日、小学校の近くにある塾に歩いて行っていると突然うしろから呼び止められた。
振り返ってみると隣の家の6年生になるクニオちゃんである。
「どこに行きよるとね」
「算盤塾」と私はこたえた。
「同じ方向やけん、自転車に乗せてやるよ」と、クニオちゃんが言う。
私はそのままクニオちゃんの大人用の自転車の後ろに乗った。
昔の大人用の自転車、それも男性用のものは子供がそのまま跨がって乗るには、前のパイプフレームが邪魔になって不便であった。
しかもサドルの位置が高すぎて、足が地面に届かないのだ。
それを何とか工夫してペダルを踏むわけだが、多少ふらふらしながらもクニオちゃんは一生懸命ペダルを踏み込む。

田舎道が大きくカーブしたところに来たとき二人が乗った自転車はうまく回りきれずにカーブの内側に失速して、そのまま田圃側に倒れ込んでしまった。
二人は田舎道から田圃の中へ自転車もろとも突っ込んだ感じで転げ落ちてしまったのだ。
そのとき、「あっ!」と思わず叫んでいたかもしれないが、記憶としては定かではない。
水田や水路ではなく、ちょうど田圃の稲刈りの後だったのでたいして衣服が汚れることもなかった。
怪我もしなかったし、こうしたアクシデントは不幸中の幸いというところである。
クニオちゃんも私も無言でおもむろに起き上がると、そのまままた自転車に乗って走り出した。
当時クニオちゃんは私より2歳上であったから、相当にお兄さんに思えた。
普段クニオちゃんは私たちと外で遊ぶときなどに、よく算数の問題を出してきた。
一ひねりしたような問題で、いきなり出題されて何だかクイズみたいで面白かった。
クニオちゃんは、近所ではどうやらずば抜けた秀才らしいと云う話しであった。
それは事実であったようで数十年後に耳にしたのは、そのクニオちゃんは某国立大学教授になったと云うことであった。
それを聞いて驚くというよりは、やはりそうだったかという感慨の方が強い。
おそらく教授になったクニオちゃんは、少年の頃二人して田圃に転げ落ちたことなどはすっかり忘れていて覚えてはいないはずである。
何となく、私にはそう思えるのである。

こうした田舎道はいまでは大抵アスファルトで舗装されてしまっていて、かってのようなでこぼこ道ではなくなってしまっている。

田舎で育ったので、学校に通う道は当然田圃にかこまれた田舎道である。
いわゆる農道であって、そうした畦道などは田舎では子供達の通学路にもなるわけである。
いまでも時たまその田舎の通学路のことを思い出すことがある。
いろいろな思い出のある道でもあるのだ。
天気の日は良かったが、雨の日は舗装などされていないから田舎道はそれこそ泥んこ道であった。
靴など泥だらけで、汚れっぱなしであった。
それでも周りは田圃や畑ばかりであったからとにかく見晴らしだけは良くって、はるか遠くの山まで一望できたし、とにかく自然だけはそこらに溢れかえっていた。

そんなある日の日曜日、小学校の近くにある塾に歩いて行っていると突然うしろから呼び止められた。
振り返ってみると隣の家の6年生になるクニオちゃんである。
「どこに行きよるとね」
「算盤塾」と私はこたえた。
「同じ方向やけん、自転車に乗せてやるよ」と、クニオちゃんが言う。
私はそのままクニオちゃんの大人用の自転車の後ろに乗った。
昔の大人用の自転車、それも男性用のものは子供がそのまま跨がって乗るには、前のパイプフレームが邪魔になって不便であった。
しかもサドルの位置が高すぎて、足が地面に届かないのだ。
それを何とか工夫してペダルを踏むわけだが、多少ふらふらしながらもクニオちゃんは一生懸命ペダルを踏み込む。

田舎道が大きくカーブしたところに来たとき二人が乗った自転車はうまく回りきれずにカーブの内側に失速して、そのまま田圃側に倒れ込んでしまった。
二人は田舎道から田圃の中へ自転車もろとも突っ込んだ感じで転げ落ちてしまったのだ。
そのとき、「あっ!」と思わず叫んでいたかもしれないが、記憶としては定かではない。
水田や水路ではなく、ちょうど田圃の稲刈りの後だったのでたいして衣服が汚れることもなかった。
怪我もしなかったし、こうしたアクシデントは不幸中の幸いというところである。
クニオちゃんも私も無言でおもむろに起き上がると、そのまままた自転車に乗って走り出した。
当時クニオちゃんは私より2歳上であったから、相当にお兄さんに思えた。
普段クニオちゃんは私たちと外で遊ぶときなどに、よく算数の問題を出してきた。
一ひねりしたような問題で、いきなり出題されて何だかクイズみたいで面白かった。
クニオちゃんは、近所ではどうやらずば抜けた秀才らしいと云う話しであった。
それは事実であったようで数十年後に耳にしたのは、そのクニオちゃんは某国立大学教授になったと云うことであった。
それを聞いて驚くというよりは、やはりそうだったかという感慨の方が強い。
おそらく教授になったクニオちゃんは、少年の頃二人して田圃に転げ落ちたことなどはすっかり忘れていて覚えてはいないはずである。
何となく、私にはそう思えるのである。

こうした田舎道はいまでは大抵アスファルトで舗装されてしまっていて、かってのようなでこぼこ道ではなくなってしまっている。
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